これはこれで一定の需要はありそうです。
Apple Watch予約開始日。僕はというと……。
おなじみのこのスタイルで挑んだわけなのですが、実はこの日、MacBookを購入してレビューするというミッションもあったんですよね(買うのは僕じゃないんだけど)。
でも、結局当日触れるモノがありませんでした。販売もApple Watchと同じく16時1分のメンテ明けからという感じ。いち早く触りたい! と思っていただけに軽く肩透かしを食らった形です。というか、午前中の仕事が無くなったよ!
というわけで、リベンジです。4月13日、取材のついでにアップルストア表参道に挑んできました。
まず、前提としてお伝えしておきますが、贔屓目に見ても、僕Appleのプロダクトは好きです。しかし、もちろんWindowsも使えますし、Winタブも持っています。自分が「良いもの」と判断するのは、自分の生活の中で役立つか、否か、そして美しさや機能性が共存できているか? というところです。
妄信的にAppleだから良い! という意見を持っているわけではないということをアナウンスしておきます。
■1.ボディについて
→いいんじゃない? 綺麗で軽い。
今回から3色になりましたよね。iPhoneと同じカラーラインナップで、シルバー・スペースグレイ・ゴールド。これは別に好みの問題ですし、ラインナップが増えるというのは素直にいいコトだとは思います。まぁ、コレまでのMacbookシリーズのシルバーのイメージが強いから、ぱっと見ギョッとしますが、今やiPhoneのゴールドとか至極普通になってますしね。
ボディもさすがに軽い! これはまさにモバイルするためのマシンですね! 現在持ち運んでいるのがMacBook Pro Retina 13なので、持ってみた感覚だと段違いに軽くなっていました。しかしAppleロゴが光らないのは個人的にはちょっと残念でした。プロダクトのこだわりとして、これでもか!というApple的主張は維持してもいいんじゃないかなーって思ったんですけどね。
■2.キーボードについて
→オモチャみたいな感じ。進んで選びたくはない。
キーボードはすごく特徴的です。ほぼ沈み込みません。申し訳程度の打鍵感を備えたタッチプレート(板)を打っている感覚です。ざっくり言うと、ペシペシとした入力感でオモチャみたいな感じ。
また、コレまでのMacユーザーにとってはキーの大きさが変わったことに違和感を感じるのではないでしょうか。iMac付属のワイヤレスキーボードも、Macbook ProもAirも。あまりキーの大きさは変わっていないのですが、このMacBookはキーサイズがかなり大きくなりました。そのため、慣れないうちはミスタイプが多くなることは必須です。
さて、辛辣な意見を続けてしまいましたが、「こんなんでタイピングできるか!」ってぶん投げるレベルではありませんでした。『慣れ』という暴力的で一方的な評価で収めてしまうのは好きではありませんが、この特性を理解した上で利用するのであれば、まぁいいんじゃないのかな……。という感じ。
僕はというと、キー入力にはやはりそれなりに打鍵感が欲しいと感じています。また、iMacとMacbook Proでキー配列がほぼ同じであるため、デスクに向かっていても、ノマドワークしていても同じ感覚でキー入力できるという点が気に入っているため、入力できなくはないけれども、進んで選びたくはないキーボードという評価とさせてもらいました。
■3.スペックについて
→ラップトップとしては十分じゃないかな?
さまざまなサイトでベンチマークが図られています。Macbook Airの2014年モデルとほぼ同等。など、いろいろと言われています。しかし、Retinaを搭載しつつもそのスコアをたたき出しているという点を考えると、十分な性能ではないでしょうか。
確かに高性能であるに越したことはありませんが、これはバリバリな3D系の処理をするマシンではありません。Retinaの広い(もしくは高精細な)画面で日々の業務を持ち出すためのものです。そう考えれば、このくらいで足りるんじゃないでしょうか。まぁ、この辺は長期的に使用してみないとジャッジできないところではあるため、参考意見までに。
■4.拡張性について
→クソ最低。だけど今は我慢かも。
拡張性? なにそれ旨いの? という完全なる割り切り感。僕はこれには正直、否定的です。たしかに将来的にはワイヤレスで全てをまかなえる時代が来るという予想は容易です。しかし、ノマドワーク用端末として、今のビジネスワークシーンの中で活躍できるか?というと全力でNOOOOOO!と言いたいところ(少なくとも僕の使い方だとね)。
出先で写真を取り込むことも多いため、SDカードスロットが無いのは致命的ですし、USB端子も無いからiPhoneを充電しながらテザリングなんてのも無理。もちろん、iPhoneの写真を「イメージキャプチャ」で取り込むこともできません。取材に行ってカメラの写真をUSBメモリでもらってもその場で取り込むことができません。
これを仕事で使え! っていうのは、辛いっすよ。さすがに……。
まぁ、それでも複数のUSBを接続する。という文化はもう必要なくなってきているため、「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」がひとつあれば問題は解決するんでしょうけどね。
高えな…。そしてデカイな…。
もしSDカードを取り込みたい。とかなったら、これにさらにUSBカードリーダーを接続するのか…。本体がスリムになった分、持ち歩かなきゃいけないものが増えちゃってあんまりお得感が無い。というモヤっとした事になってしまうかも。そのため、もし本気でMacBookを買いたい! って思っているなら、普段どういった作業をしているのか? というのをじっくり検討したほうがいいですね。
しかし、将来的にはUSB Type-C対応の周辺機器も増えてくるでしょう。また、MacBook自体も第二世代・第三世代になればUSB Type-Cポートが増えるかもしれません。また、Wi-Fiでの無線通信でできることは日々増えてきています。そうなれば、また話は変わってくるでしょう。しかし、今。複数の接続ポートという多大な便利さを捨てきれるか?というと僕の答えはNOでした。
ちなみに、USB Type-CからUSB3.0というハブは現在1万円ほどします。
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■5.トラックパッドについて
→違和感ない。
Force Touch対応の新しいトラックパッド。実際に触ってみた感覚では、従来のトラックパッドと変わりません。この押した感覚がスイッチではなく、バイブレーションとソフトウェアで再現されているなんて信じられないレベル。あ、でも肝心の感圧による操作の必要性はあまり感じませんでした。今後OS自体やアプリがこなれてくれば、いろいろな操作に割り振れて便利になるんじゃないでしょうか。例えば、強く押すとSafariのタブを閉じる。とかね。
■6.Retinaについて
→やっぱりいいね。テキスト入力に優しい
Retinaは綺麗ですねー。テキストもすごく綺麗で、目が疲れなそう。Retinaの良さはもう他のMacでさんざん語られている所なので、いまさら語らなくていいでしょう。一言、言うとするならば、このサイズでこの軽さでRetinaであるという所が素晴らしい。
さて、というわけで思いついた所を6つくらい評価してみました。まとめると以下の用な感じ。
■ボディ:◎
■キーボード:☓
■スペック:○
■拡張性:☓
■トラックパッド:○
■画面:◎
というわけで、個人的な評価を平均すると50点くらいでしょうか。なんというか、全体的な評価としては、急にのっぺり顔の未来人がコンニチワしてきた感じです。
軽量ボディで、それだけで楽しくて持ち歩きたくなります。美しい画面はいつまでも見続けたくなりますし、目にも優しい。しかし、キーボードはペチペチで、SDカードの取り込みもできない。そう考えると、USB Type-CのSDカードリーダーや外部メモリが出ないうちはまだ買うべきじゃないのかなぁ…。と感じました。少なくとも今の僕の仕事ではね。
趣味でブログ書くのに持ち歩いたり、Webやメールのチェックという用途なら確かにこれはいいマシンです。つまりはこれはクラウドサービスの端末として扱うのが正解でしょう。ただし、それにしちゃ高いけどねぇ…。うーん。悩ましい子。
[Apple]
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