エアコンが臭い。
この季節結構多くの人が抱いている悩みかもしれません。特に我が家のリビングは基本エアコンつけっぱなしなので、匂いは死活問題です。死にゃしないけど。
エアコンは富士通ゼネラルの「ノクリアZ(AS-Z71D2)」。2014年モデルのそこそこ上位機種ですね。冷房対応は20畳〜30畳で、1階部分全域を冷やすために大活躍してくれています。
本当はエアコンクリーニング業者に頼もうとしていたのですけど、2万円という価格に妻が恐れをなし、予算がありませんと言われてしまったので僕がやることにしました。
色々な方法はあるようですけど、僕は以下のアイテムを利用しました。
- くうきれい(エアコンファン洗浄セット)
- エアコン洗浄スプレー(エアコンフィン洗浄剤)
- ペットボトルで使える加圧式スプレーガン(くうきれい洗い流す用)
- 急須の先を洗う刷毛ブラシ(ファン掃除用。絶対に用意しましょう)
- ロングかつ細身のブラシ(ファン掃除用)
- 90Lビニール袋(養生用)
- 養生テープ
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洗浄剤として「くうきれい」と「エアコン洗浄スプレー」を採用しました。その他の物もどれも必須です。写真は撮っていませんけど、ブラシ類は絶対に用意しましょう。無いと詰みます。ではざっとした手順の方を追っていきますね。
■養生シートを作る
まずは90Lビニール袋の両端を切り2枚を貼り合わせます。巨大な養生用ビニールシートを作るわけです。地味な作業ですけど、養生は絶対です。
養生はしっかりと。「くうきれい」には汚水の飛び散りを防ぐためのビニールカバーが付属していますけど、絶対はありません。養生を制するものは掃除を制する。壁、床まんべんなく養生しましょう。特にコンセント部は養生テープとビニールでシッカリと水対策を。
■パーツを分解していく
面倒ですが大事です。エアコンのファン周辺構造自体はそこまで複雑じゃあありませんけど、これどうやってハマってんだ!? といったミラクル構造がある場合も。パーツを外す時は元の形と外した順番を忘れないように。
というか、お掃除機能付きエアコンじゃなかったら、本体カバーとファン周辺パーツだけじゃなくて、もっと色々なパーツも取り外せてむき出しにして洗えたのに! と、お掃除機能付きを選んでしまった過去の自分を呪いました。
そして次からグロ画像が続きます。覚悟が出来た方はスクロールをどうぞ。
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■エアコンクリーニング前の様子グロ画像注意
外せるものは外して、くうきれいの付属シートでくるんだら、シートの端っこを切ってホースを接続。バケツへと排水させるように改造します。この後大量の水で洗い流すので、付属シートの両面テープでは耐えきれないのです。
その後、電装部には養生をしていざ「くうきれい」をファンに散布。ノズルを奥まで突っ込んでファンを泡だらけにしていきます。
泡を吹く→割り箸でファンを回す。を繰り返してまんべんなく洗浄泡を巡らせます。この状態で40分放置。
汚水がだらだら出てきます……。これ吸ってたのか、僕と妻と子供……。
いや、直接吸っていたわけじゃあないのですけど、これを撫でた風を吸い込んでいたと思うと身震いします。
放置後は上部のフィン部分にエアコン洗浄スプレーを吹き付けます(写真撮り忘れた!)。きっとこのタイミングがベストだと思います。
その後ファン部分の泡を軽く水スプレーで洗い流して、ファン部をブラシ類でこすります。ファンにこびりついていたカビがボロボロと登場。これ吸ってたのか、僕と妻と子供……。
なお、ファン表面や奥は百均の細身のブラシを。ファンの間は急須の先を洗うブラシ(以下のやつ)
これは絶対に無いとまずいことになります。
というかこの作業が本当に大変。「くうきれい」の泡がファンに付着したカビを全部流してくれるならこんな作業要らないのですが、そんなことはなく、ブラシでこすらないとカビは落ちません。大事なことなのでもう一度言います。
ブラシでこすらないとカビは落ちません!
で、ひたすらシャコシャコとブラシでファンを洗浄。これが本当に大変で腕がつりそうになりました。
その後水スプレーで洗い流し、最後にくうきれいのフィニッシュスプレー(エタノール)で洗い流します。
水スプレーは加圧できるものならなんでもいいと思います。加圧できないものや霧吹き的なものだと水圧が無くて綺麗に落とせません。僕は以下の物を使いました。
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加圧式噴霧器のあることにはあるのですが、主に除草剤や消毒に使っていたので、いくら洗ったとは言えエアコンに向けたくなかった……。
そしてこれも大変です。500mlのペットボトルだと8杯くらいはおかわりしたでしょうか。延々と出続けるカビに閉口しながらも頑張って洗い流して、ほぼOKになったらキッチンペーパーなどで水滴を取り除きます。
2014年モデルのノクリアZは、底部パワーデフューザーの中に吸水剤(スポンジ)が備わっています。なので、洗浄時にはここを開ける必要があるのですが、本当に開けるのが大変でした。背面のツメを押し込んで開けるのですが、すぐ後ろは壁なので本当に本当に大変。
そして開け方が判明するまで30分近く四苦八苦。このデフューザーの設計をした方への恨みばかりが募りましたが、なんとかカバーパネルを開くことができて給水素材部分へ付着したカビも取り除くことができました。
このパーツ、絶対に開けましょう。
洗浄すると中のスポンジは水浸しカビ浸しになっています。水分やカビを取り除かずにガッツポーズして掃除を終えたら本当に大変なことになりますよ。
そしてあらかた水分が取り除けたら逆の順番で組み立てて、送風運転1時間。送風開始直後はファンに残った水滴がバババババ!と飛び出てくるので、タオルで防御すること。
仕上がった様子。見える部分のカビは取り除くことができましたね。出て来る空気は新品同様とまではいきませんけど、臭さは解消できた気がします。
ただ、本音を言うと全部しっかりと分解して洗浄したかったという気持ちもあります。
今回の手順では表層的なところしか洗浄できていません。フィン洗浄液を見たら綺麗でしたけど、ドレンパンもきっとカビだらけだと思うんですよね。また、お掃除ユニットのおかげでカバーを全部外せなかったので、フィン後部も洗えてませんし……。
また、作業時間も養生30分、分解30分、洗浄2時間、組み立て30分。初めての作業だったので、探り探りで時間が余計にかかったということもありますけど、これだけの時間がかかって本当に半日仕事です。夕方にはもうクタクタですし予想以上に大変でした。
そして今回のエアコンクリーニングで、僕は5つのことを学んだのです。
1.養生を制するものは掃除を制する
2.備忘録として写真や動画を撮る
3.「くうきれい」は過信するな。こすれ!
4.お掃除機能は要らない
5.正直キツイ!プロに頼め!
といった5つ。
5番目でおいおい。って言われるかもしれませんけど、この作業が2万円くらいで外注できるなら安いもんですよ……。本当にエアコンクリーニング大変。特にお掃除機能付きモデル本当に大変。パーツも多いし、無事に元の姿に戻せるのか終始ドキドキでした。
次回買うとしたら、自分で手軽に分解できるお掃除機能の無いシンプルなものを選びたいと思います。ぶっちゃけ、僕。エアコンフィルターの掃除とかこまめにやるひとですし!
というかエアコンメーカーも、エアコンはユーザーが気軽に掃除できるような設計にすべきだと思うんだ!!
こんなカビやすいもの、そうあるべきだと思うんだ!
毎月1,000円ずつエアコンクリーニング貯金して、来年、もしくは再来年はプロに頼もうと思います。
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