まず、ざっくりとしたエアコンの構造です。

シンプルに断面図にするとこんな感じ。前や上から空気を取り込んで、「アルミフィン」で冷やして、ファンで送り出すといったしくみですね。
アルミフィンは結露が生じるので、水滴を受けるための「ドレンパン」が水受けとして備わっています。ドレンパンに溜まった水は室外にホース(ドレンホース)で排出されるしくみです。
で、この構造だとどこにカビが生えるか?というと、以下のようになります。

理屈上はこんな感じ。赤い所はとにかく水滴や湿った空気が吹き付けられる所なので、カビ天国だと思います。
続いては僕が行なったクリーニングの内容です。

前面のアルミフィンはお掃除ユニットの隙間から市販のエアコン洗浄スプレーを吹き付けました。クロスフローファン周辺は「くうきれい」をかけてブラシでカビをこすり落とします。
本来ならば、外装カバーとお掃除ユニットをすべて分解してフィンとドレンパンをむき出しにすべきだったのですが、お掃除ユニットを取り外すには制御基板の取り外しが必要となります。
エアコン分解初挑戦だったので、ちょーっと荷が重いなと……。今回は手軽に外せる(と言ってもかなり苦戦しました)前面パネルとルーバーだけ取り外してのクリーニングとしました。
それでも、
こんなでしたし(グロ画像なので縮小気味)
しかし、この半分解の結果どうなったか?というと……。

はい、洗浄が行き届いていない場所がありますね。そうです、フィン背面と前後のドレンパンです。
設定温度まで冷えて冷却が止まり、ファンだけ動く送風モードになるとこのドレンパン周辺の臭気が送られてくるのです。まぁ、それでもファン周辺は綺麗になっているので、以前の状態が「ヤバイ10」だとしたら、「ヤバイ5」くらいまでは低減されていますけどね。
やっぱり理想は、

こう、外せるパーツは全部外して、洗剤含ませた高圧洗浄で洗い流すが多分いちばんなんですよね。色々調べたらマジックリンや薄めたハイターなどで洗浄している猛者も居るようです。
フィンはアルミなのでアルカリ性だと腐食の原因になりますけど、ちゃんと水で洗い流せばいいのかも。試してないので、断言はできませんけどね。
というわけで、エアコン掃除はどうせやるなら、こうしてお掃除ユニットや外装カバーまで全部バラしてお掃除しないと高い効果は得られないということでした。そういう意味ではやはりプロにお願いするジャンルかなぁと思っています。
まぁ、お掃除機能が無かったら、それなりに手軽に外せちゃうんですけどね!
■カビの発生を抑えるには?
カビを抑えてお掃除発注の頻度を下げるには、とにかく利用後に乾燥させること。最近のエアコンは「内部クリーン」機能(メーカーによって名称は異なります)という、冷房利用後に1時間ほど送風して乾燥させる機能があります。これは面倒臭がらずに利用した方がいいですね。内部クリーン機能が無い場合は、タイマーで1時間送風させておきましょう。
■エアコンつけっぱなしは節約になるがカビは増えやすい?
これはあくまでも僕が考えた中のお話で、正しいデータがあるわけではありませんが、内部クリーン機能を使うのであれば、外が涼しくなったらエアコンは適度に消すといった使い方の方がカビは生えづらい気がします。エアコンを家はだいたい27度〜28度でつけっぱなしなのですが、外が涼しいと一晩くらい平気で止まっています。
この間、エアコンを止めれば内部クリーン運転が働いてエアコン内部は強制乾燥されますが、つけっぱなしとなると、エアコンは止まったまま。内部は湿ったままになっているんじゃないかと。
いや、多分そうなんですよね。長時間設定温度を下回っていると、結露がそのままの状態で、カビ大喜び。エアコンつけっぱなしは電気代的には優しくて快適だと思うんですが、こうしたカビの発生率からのエアコンクリーニング発注料金を考えたら、外が涼しい日はエアコン止めて、窓を開けて風を入れるようにしたほうがお得なんじゃないかなーって。
いや、これはあくまでもそう感じただけ。データ取れてないので現段階では僕の妄想ですけどね。でもあり得る話しなんじゃないかなぁって。
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