2018年2月1日木曜日

文字を書いて生きていきたいという若者に相談された話



「あの、突然すみません。SOHOでお仕事をされている方ですか?」

先日美容院で順番待ちをしつつ、MacBookでパチパチと原稿を打ってたところ、急に話しかけられたのです。



彼は、20代なかばの若者。その目には僕がSOHOで仕事をしている人であるように見えたようです。確かにそういったジャンルの人間なので、素直に職業を答えると、自分もそうして文字を書いて生きていきたい旨を語ってくれました。

彼はこれまで小説などの作品を執筆し、出版社に作品応募に投稿もしているようですが、良い結果に繋がっていないそうです。そして、どうやったらそうした仕事ができるのか? というアドバイスが欲しいとのこと。

…さて、困りました。美容院の待合室は、目を輝かせている若者と、熱い眼差しを一身に受ける37歳フリーライター。異種格闘技が始まろうとしています

確かにシナリオも書いたことありますし、自作の小説や物語も書き溜めていたことはありますけど、現状の僕の仕事と少し畑が違います。そのため、一般論として理想と、問題点の洗い出しを解きました。

・理想=将来こうしたい。結果的にこうなりたいというビジョン
・現状=今の自分の様子・姿

です。これを洗い出せれば理想から現状を引き算することで、そこに至るまでの課題が見えてきます。

僕がどういう経緯で今この仕事をしているか?には、あまりおもしろい話は無いと思うので(苦労話しかなくてたいしたオチもない)、まず彼にその課題の洗い出しをすること。そして手段のひとつとして、インターネットの活用をおすすめしました。

彼の話を聞いてみると、インターネットを上手く活用できていないようです。

そこで、一般論としてまずは発表する場を自分で作ることをおすすめしました。昔と違って、今はインターネットで誰でも発信することができ、そのフィードバックも受けることができます。これは文字やストーリー構築の練度を上げるための手段としてはもってこいさ!

…と、さも自分がそうやっているかのように。ブログやソーシャルを上手く利用できているとは言えないこの口がよく言うわ。


まぁでも、創作をするにあたってはあながち間違ってない路線だと思うので、手軽な手段としてブログやpixivなども活用しましょう。感想などのフィードバックを受けたら、なぜそういうフィードバックが帰ってきたのかという原因を探りましょう。作品を投稿したらSNSで告知するといった広告もしましょうね!(僕、全然できてない!)。

と、僕が思うけど僕ができていない講釈を若者に偉そうにぶっ放してきたわけです


まさか群馬の田舎町で髪を切りに行って、こんなレアなエンカウントバトルが勃発するとは思わなかったけど、文字を書いてい生きている身としてちょっとうれしい出来事でした。

あの若者が作家として大成した暁には、「そういえば昔、ある人に相談したことがあったんですよ」と僕の話が上がることを願っています。

「作家○○のルーツ、群馬の文才を発見!」

見出しはもう用意しておきました。ご自由にお使いください。

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